漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる
4月の「食薬レシピ」

【2024年4月】
目や脳の疲れをため込まない「アスパラガスレシピ」

漢方医学で春は、完璧主義な人ほど「肝」がダメージを受け、不調が増える時季といわれています。新生活などで情報に触れる機会が多い4月は、情報を取り込むため視覚を駆使することから、ストレスが増え、脳や目の疲労、充血、顔の赤みやかゆみ、頭痛、肩こり、不眠、ほてりなどに悩まされることも。この状態を「肝火上炎」と表現します。
食薬として、香り高いハーブや柑橘類、ビタミンAなど抗酸化力の高い食材を摂りましょう。

◆今月のキー食材

アスパラガス

気力と根性が必要な4月はアスパラガスがおすすめ。栄養ドリンクにも配合されているアスパラギン酸を豊富に含むため、エネルギー代謝や新陳代謝のアップに役立ちます。
また解毒や利尿作用もあるため、肌トラブルやむくみなど美容面で気になることがあるときにも取り入れたい野菜です。

◆レシピ紹介

頭すっきり!疲れをリセット
アスパラガスのガパオ風

何かと忙しい日は、栄養価が高く、少ない材料で作るシンプル料理で疲れをリセット。目や脳の疲労改善に役立つ鶏肉に、気力と根性を養う卵を合わせた簡単アジアンレシピです。

動画で作り方をチェック

材料(2人分)
鶏ひき肉          200g
ニンニク          2片
アスパラガス        5本
卵             2個
酢             大さじ1
ナンプラー         大さじ1と1/2
鷹の爪・ブラックペッパー  お好みで
オリーブオイル       適量
ごはん           2杯分

作り方
①鶏ひき肉と、スライスしたニンニクをオリーブオイルで炒める。
②①に3センチくらいにカットしたアスパラガスと酢、ナンプラー、鷹の爪、ブラックペッパーを加え、火が通るまで炒める。
③目玉焼きを2つ作る。
④お皿にご飯をよそい、②と目玉焼きをのせて、ブラックペッパーを振ったら完成。

Point
*お好みでバジルやレモンを添えても。

 

美肌&貧血予防に
アスパラガスとオレンジのグリル

気疲れでぐったりしている日におすすめの爽やかグリルサラダ。香り高いディルとビタミンC&葉酸を含むオレンジのレシピで、ストレス解消とゆらぎ対策を。

動画で作り方をチェック

材料
アスパラガス        5本
オレンジ          1個
ニンニク          1片
オリーブオイル       適量
酢             小さじ1
塩・ブラックペッパー    適量
ディル           お好みで

作り方
①アスパラガスは3センチ幅にカット、ニンニクはスライスし、オレンジは外皮をむいて1房ずつに分ける。
②①の材料をオリーブオイルで炒める。
③塩と酢を加え、アスパラガスがやわらかくなったらお皿に盛り付ける。
④仕上げにディルとブラックペッパーをたっぷり添えて完成。

Point
*オレンジの薄皮は栄養が豊富なのでそのまま食べましょう。

 

Profile

漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる 8月の「食薬レシピ」

大久保 愛(Ai Okubo)

薬剤師、漢方カウンセラー。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとする医療と美容の専門家として商品開発や執筆、企業コンサルティングなどに携わる。


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