漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる
7月の「食薬レシピ」

【2024年7月】
意外⁉︎ 体を温める桃で「美容&冷え対策レシピ」

長い夏が始まりました。この時期の食習慣としては、消化を助ける食材を摂り、胃腸に負担をかける食材を控え、よく噛むことを意識していきましょう。習慣的に冷たいもので胃腸を冷やさないことも夏バテ対策になります。
口あたりのよい素麺など麺類に偏らず、汗で消耗するミネラルを補ったり、体力をつけるたんぱく質やビタミンB群を補えるお肉や魚貝類など動物性食材が不足しないようにしましょう。
体がだるいときは、即効性のエネルギーとなるココナッツオイルを加熱油として、脳疲労を感じるときにはアマニ油をサラダのお供にするのが◎。

◆今月のキー食材

強烈な暑さに悩まされる夏ですが、冷房による体の冷えからくる不調も深刻です。肩や足先の冷え、むくみ、便秘、血行不良による肩こり、頭痛、生理痛などの不調を感じることも。そんなときには桃がおすすめ。夏の果物の中で唯一、体を温める果物で、抗酸化作用が高いビタミンC、血流を促すビタミンE、腸の働きを整える水溶性食物繊維、むくみの改善に役立つカリウムなどが豊富です。

◆レシピ紹介

ピリあま桃ソースで味わう
鶏肉のグリル

疲労を緩和するイミダゾールジペプチドを含む鶏肉のソテーに、桃の甘みとミョウガの香りが絶妙にマッチするソースを合わせたおしゃれな一皿。

動画で作り方をチェック

材料(2人前)
鶏肉         300g
塩          2つまみ
ブラックペッパー   たっぷり
桃          1/2個
ニンニク       1片
ミョウガ       3個
オリーブオイル    大さじ1

A)
酢・味噌・すりごま  各大さじ1

作り方
①Aの調味料をよく混ぜておく。
②鶏肉に塩とブラックペッパーで下味をつけ、フライパンでソテーし、火が通ったらお皿にとる。
③一口大にカットした桃とみじん切りしたニンニクをオリーブオイルで炒める。
④Aを③に加えて弱火で桃がトロトロになるまで加熱し、仕上げに千切りしたミョウガを混ぜる。
⑤お皿に盛り付けた鶏肉にソースをかけたら完成。

Point
*ワインビネガーなどお好みの酢でアレンジするのもおすすめ。

 

自律神経を整える
桃とセロリのマリネ

紫外線や冷房、低気圧などの影響で自律神経が乱れやすい季節。神経過敏になる人も。自律神経を整えるセロリと脳腸相関に働くキノコ類で、心と体のバランスをとりましょう。

動画で作り方をチェック

材料
桃             1/2個
セロリ           1本
ホワイトマッシュルーム   4つ
酢・オリーブオイル     各大さじ1
塩・ブラックペッパー    お好みで

作り方
①桃は一口大にカット。セロリは葉をみじん切り、茎は一口大に。ホワイトマッシュルームはスライスする。
②食材と調味料をすべて袋に入れて軽く揉む。
③10分くらいなじませたら完成。

Point
*ピンクペッパーを添えても◎

 

Profile

漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる 8月の「食薬レシピ」

大久保 愛(Ai Okubo)

薬剤師、漢方カウンセラー。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとする医療と美容の専門家として商品開発や執筆、企業コンサルティングなどに携わる。


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