漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる
12月の「食薬レシピ」
【2023年12月】
心と体の疲れを癒すミネラル満点の牡蠣
やりたいこと・やるべきことの量に対して圧倒的に時間が足りない月。いかにストレスに負けず、体力を維持しながら瞬間的な集中力を高められるかがキーとなります。外食も増える時期なので、食事は豪快と養生のメリハリをつけ、疲労回復を図り、ストレスや冷えに強い体をつくることが大切。
冬至に向かうにつれて日照時間が短くなり、冬特有の不調も増えていきます。2023年を元気に締めくくれるよう、食薬で栄養補充していきましょう。今回はホームパーティにも喜ばれる栄養たっぷりレシピをご紹介。
◆今月のキー食材
牡蠣
食材の中でも亜鉛やマグネシウム、鉄などのミネラルがトップレベルで含まれ、さらにビタミンB群、必須アミノ酸なども摂取できる、心と体を支える薬のような食材。自律神経、副腎、ミトコンドリアなどが関与する精神や肉体、若々しさなどすべてに必要な栄養素を補うことができます。積極的に食べていきましょう。
◆レシピ紹介
寒さに負けない体とお通じ対策
カレー風味の牡蠣のアヒージョ
ミネラルやビタミンB群を含む牡蠣と、その吸収を高めるアリシンやビタミンCと整腸作用のある食材を一緒にオイル煮込みしたサプリ的なアヒージョ。→動画で作り方をチェック
材料
牡蠣 6個くらい
マッシュルーム 1パック(10個くらい)
ニンニク 2片
パプリカ 1/2個
オリーブオイル 150㎖
カレーパウダー 小さじ1/2
塩 適量(多め)
作り方
①ニンニクはスライス、パプリカは一口大、マッシュルームは半分にカットする。
②オリーブオイルで①をしんなりするまで炒め煮る。
③下処理した牡蠣とカレーパウダー、塩を加え、よくなじませたら完成。
Point
*パプリカの代わりにピーマンやブロッコリーを入れても美味しいです。
*牡蠣の下処理は、片栗粉をまぶし、牡蠣が浸かる程度の量の水で軽く揉み洗いすると、ふっくらと仕上がります。
一品に栄養と旨みが凝縮!
牡蠣とエビの簡単ブイヤベース
栄養価の高い食材を組み合わせ、旨みに深みを出すことで、塩だけでも味が決まるブイヤベース。たっぷりの魚介類の味わいが楽しめる、パーティにもぴったりのお鍋です。→動画で作り方をチェック
材料
牡蠣 6個
有頭エビ 5尾
タラ 1切れ
アサリ 100g
干しエビ 大さじ2
玉ネギ 1個
ニンニク 2片
セロリ 1本
トマト缶 1/2個
酒 100㎖
水 300㎖
タイム 3本くらい
オリーブオイル 適量
塩 適量
作り方
①牡蠣は下処理し、エビは頭と尻尾以外の殻をむき、背ワタをフォークなどで取る。タラは一口大にカット。アサリは砂抜きする。
②玉ネギはさいの目、ニンニクはスライス、セロリは3㎝ほどにカットする。
③玉ネギとニンニクをオリーブオイルでしんなりするまで炒める。タラを加えて両面に焼き色をつける。
④残りの材料をすべて加え、約10分煮込んだら完成。
Point
*セロリは葉の部分も細かく刻んで入れると風味が増します。
*タイムの代わりにバジルでもOK。
*アサリは500㎖のペットボトルを利用して、500㎖の水に対しキャップ2杯分の塩を入れた塩水に漬けて砂抜きすると便利です。
Profile

大久保 愛(Ai Okubo)
薬剤師、漢方カウンセラー。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとする医療と美容の専門家として商品開発や執筆、企業コンサルティングなどに携わる。
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/aivonne85/
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