漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる
11月の「食薬レシピ」
【2023年11月】
皮膚や粘膜を潤しバリア機能を高める「リンゴレシピ」
カラッとした秋風を感じるようになりましたね。これからの気候は目、口、鼻などの粘膜を乾燥させ、唾液の分泌を低下させていきます。
粘膜には、「IgA」という免疫物質が存在し、体を守る力が備わっていますが、乾燥に弱い特徴があります。IgAの状態は腸内環境にも影響を与えるため、残便感を感じたときには腸内の乾燥にも要注意。
そこで今月は、「保湿+こまめな水分補給+スルッと出る便を目指した腸活」を助ける、旬の果物、リンゴを使った食薬レシピをご紹介します。
◆今月のキー食材
リンゴ
イギリスでは「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ということわざがあるほど、リンゴは老化や不調へのパワーが期待できる果物。水溶性と不溶性の食物繊維を含み、腸の乾燥を防いで腸内環境を整える働きも。さらに、抗酸化作用の高いリンゴポリフェノールや、エネルギーをつくるときに必要なリンゴ酸を含むため細胞の元気もサポートします。
◆レシピ紹介
バリア機能を高めて腸内を潤す
リンゴとカボチャのソテー
皮膚や粘膜のバリア機能を高めるβカロテンが豊富なカボチャ。食物繊維もたっぷりで潤腸作用も期待できます。
材料
リンゴ 1/2個
カボチャ 1/4個
オリーブオイル 適量
みりん・レモン汁 各大さじ1
クリームチーズ お好みで
作り方
①リンゴとカボチャをスライスし、600Wのレンジで約2分半温める。
②フライパンにオリーブオイルと①、調味料を入れ、絡めながらソテーする。
③ほどよく照りが出たら器に盛り、クリームチーズを添えて完成。
Point
*オリーブオイルの代わりにココナッツオイル、レモン汁の代わりに酢を使ってもOK。
*お好みでシナモンをかけても。
*クリームチーズをヨーグルトやアイスクリームにするとスイーツに。
腸内環境の乱れと疲れを感じたときに
リンゴの豚バラ巻き
腸内環境が乱れるとミネラルや代謝に必要なビタミンBの吸収が低下し、疲れやすくなります。ミネラルとビタミンB群が豊富な豚肉、腸の味方・リンゴを組み合わせ、元気を取り戻しましょう。
材料
リンゴ 1/2個
豚バラ 150g
醤油・みりん 各大さじ2
作り方
①リンゴは薄めのくし形にカットし、600Wレンジで約1分半温める。
②豚バラを①で温めたリンゴに巻く。
③オリーブオイルを引いたフライパンで両面を焼く。
④焼き色がついたら調味料を入れ全体になじませたら完成。
Point
*リンゴはスライスでもOK。薄さに合わせて温める時間を変えましょう。
*お好みで七味唐辛子をかけても美味しいです。
Profile
大久保 愛(Ai Okubo)
薬剤師、漢方カウンセラー。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとする医療と美容の専門家として商品開発や執筆、企業コンサルティングなどに携わる。
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/aivonne85/
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