漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる 8月の「食薬レシピ」

【2023年8月】
食べる紫外線対策!ビタミンカラー「トマトレシピ」

8月の強烈な紫外線は日焼けやシミの原因となるだけではなく、全身に活性酸素を発生させ、強い疲労感や頭痛、疲れ目、集中力の低下にもつながります。そして、その影響は秋になってから肌や髪の毛のトラブルとして表面化することも。
抗酸化・抗炎症・清熱などの作用を持つ、カラフルな夏野菜や魚介類、ナッツを積極的に摂って身体をプロテクトしていきましょう。


◆8月のキー食材

トマト

炎天下でエネルギーが吸い取られた日、紫外線で火照りが治らない日には真っ赤なトマトがおすすめ。トマトの赤い色素・リコピンには強力な抗炎症作用があり、夏の健康維持には欠かせない野菜です。

皮の部分にリコピンが豊富に含まれているので、わざわざ湯むきはしなくてOK。加熱したり、油と一緒に食べると吸収率がアップします。


◆レシピ紹介

トマトとサバ缶で簡単和風パエリア

抗酸化力の高いトマト、オメガ3脂肪酸とタンパク質が豊富なサバ缶、ミネラルたっぷりのアサリは、全てうま味が強い食材。炊飯器一つで夏の味方に変身。

漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる 8月の「食薬レシピ」

動画で作り方をチェック

材料
A)
アサリ(むき身でも可)     1パック
ミニトマト           4個
ショウガ・ニンニク       1片
サバの水煮缶          1缶(汁ごと使用)
醤油・酒・みりん・コンソメ   各小さじ2
塩               ふたつまみ
トマトジュース(食塩無添加)  200㎖
水               120㎖
米               2合

万能ネギ            お好みで

作り方
①アサリはこすり洗いし、塩水に1時間ほど浸して砂抜きする。
②ミニトマトは1/2にカットし、ショウガとニンニクはみじん切りする。
③材料を全て炊飯器に入れ、2合の目盛りまでトマトジュースを加える。
④炊き上がったら、お好みで刻んだネギを添えて完成。

Point

*アサリの砂抜きする際の塩水は、500㎖のペットボトルを利用すると便利!
500㎖の水に対しキャップ2杯分の塩を入れると、砂抜きしやすい塩分濃度に。
*ネギの代わりに乾燥パセリなどを散らしても風味が楽しめます。
*チューブ入りのショウガとニンニクを使用する場合は各小さじ1/2が目安です
*残ったパエリアは冷凍し、卵と炒めてチャーハンにするのもおすすめ!

漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる 8月の「食薬レシピ」



内側から紫外線ケア!夏野菜のマリネ

夏野菜はカラフルで香りの良いものが多く、抗酸化力が高い傾向があります。吸収を高める油で炒め、クエン酸やリモネンを含むレモンと合わせて疲れた心と体を整えましょう。
漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる 8月の「食薬レシピ」→動画で作り方をチェック

材料
A)
ミニトマト    2個
セロリ      1/4本
ナス       1/2個
カボチャ     1/8個
ピーマン     2個
オクラ      2本

B)
塩・ブラックペッパー・みりん  お好みで
レモン汁            小さじ1
オリーブオイル            各50㎖(全体になじむ程度)
バジル                ひとつまみ

作り方
①セロリとナス、カボチャはお好みのサイズでスライス、ピーマンは太めの千切りにする。
②Aの夏野菜をオリーブオイルで炒める。
③Bの材料を混ぜ合わせ、容器に入れた②の野菜に回しかけて漬け込む。冷蔵庫で冷やしたら完成。 

Point

*夏野菜は何を組み合わせてもOK。余った食材を活用しましょう。
*レモン汁の量はお好みに合わせて加減してください。
*薄くスライスしてトーストしたパンに乗せてブルスケッタにしても。




Profile

大久保 愛(Ai Okubo)

漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる 8月の「食薬レシピ」


薬剤師、漢方カウンセラー。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとする医療と美容の専門家として商品開発や執筆、企業コンサルティングなどに携わる。

公式インスタグラム:https://www.instagram.com/aivonne85/

公式ツイッター:https://twitter.com/Ai_loveflower