漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる
8月の「食薬レシピ」

【2024年8月】
真夏に元気が欲しいときは“トウモロコシ“

ここ数年、異常な暑さに外出することをためらう夏。日常生活を送るだけでも強い太陽の光を浴びるタイミングは多く、紫外線疲労を感じることも。紫外線はシミやシワの原因になるだけではなく、全身に活性酸素を発生させ、体を動かすエネルギーをつくるミトコンドリアもダメージを受けてしまい、思考力の低下、疲労感、目の疲れ、頭痛などを引き起こすことがあります。
そのため8月は、抗酸化物質やビタミンB群、オメガ3脂肪酸などの栄養素を特に意識して摂ることがおすすめです。

◆今月のキー食材

トウモロコシ

夏に起こりやすい不調を細やかにケアしてくれる野菜です。疲労の回復につながるビタミンB群のほか、冷えや紫外線対策につながるビタミンE、偏食が続いたときの便秘対策に役立つ食物繊維などが豊富です。暑苦しいとたんぱく質が不足し、麺類やパンなど糖質に偏る人も多いので、肉や魚と合わせたレシピが効果的。

◆レシピ紹介

冷えた胃腸を優しくいたわる
グルテンフリーのトウモロコシ参鶏湯

手羽元を使い骨ごとコトコト煮込んだスープは栄養の吸収効率が高まり、疲れて冷えた胃腸を優しく癒します。トウモロコシの甘み、乾物や味噌のうまみで味を整え、さらに栄養価アップ。

動画で作り方をチェック

材料(2人前)
手羽元        5本
トウモロコシ     1/2本
ショウガ       3片
味噌         大さじ2
オートミール     大さじ6
干しエビ・塩昆布   各大さじ1
水          600㎖
酒          50㎖

作り方
①トウモロコシは食べやすい大きさに輪切りし、ショウガは千切りしておく。
②材料を全て鍋に入れ、30分以上煮込んで完成。

Point
*お好みでクコの実を添えても

 

食べるエイジングケア
夏野菜のテリーヌ

食欲がなくてもスルッと食べられるテリーヌ。栄養価の高い野菜たちを、抗酸化作用のアスタキサンチンとたんぱく質を含むサーモンで包み込んだ、夏バテ予防&エイジングケアメニュー。

→動画で作り方をチェック

材料
トウモロコシ     1/2本
パプリカ       1/2個
玉ネギ        1/2個
ニンニク       1片
サーモン       4切れくらい

A)
水          200㎖
醤油         小さじ2
みりん        小さじ1
酢          大さじ1
粉ゼラチン      小さじ2

作り方
①トウモロコシは濡らしてラップで包み、600Wのレンジで3分温めてから可食部分を取る。
②パプリカと玉ネギは食べやすいサイズに角切り、ニンニクはスライスする。
③トウモロコシとパプリカ、玉ネギ、ニンニクをオリーブオイルで炒め、Aの材料を加え、ひと煮立ちさせる。
④容器の内側にサーモンを並べ、③を流し込み、冷蔵庫で3時間程度冷やす。
⑤容器から取り出し、カットして盛り付けたら完成。

Point
*サーモンは刺身用でもスモークサーモンでも美味しいです。
*容器にラップを敷いてから流し込むと取り出しやすくなります。

 

Profile

漢方薬剤師・大久保愛さんの細胞から元気になる 8月の「食薬レシピ」

大久保 愛(Ai Okubo)

薬剤師、漢方カウンセラー。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとする医療と美容の専門家として商品開発や執筆、企業コンサルティングなどに携わる。


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